ボールゲームにおける戦略構想構築の拡大に向けて
〜競技間連携からの学び〜  

演者

藤井 壮浩(東海大学体育学部・教授)

発表概要

 ボールゲームには,バレーボールのようなネット型,ハンドボールのようなゴール型,そしてベース型などが見られるが,いずれの競技にしても,いわゆる“戦術”のゲームに与える影響は大きい.

 東海大学では,2004年度から現在に至るまで,ボールゲームの指導に関係する体育学部教員を中心に,“スポーツ戦術プロジェクト”と称する勉強会を開催し,すでに18年目を迎えた.プロジェクトは週一回,授業期間中の水曜日に,参加者がトピックスを持ち寄り,プレゼンテーションを行い,ディスカッションを交わしている.トピックスの内容は,それぞれの競技に関する戦術的な内容を中心に,コーチング実践者ならではの視点で,非常に幅広い内容に触れてきた.

 参加者それぞれの実感として語られるのは,自身が専門とする競技以外の視点から,いかに多くの学びがあるかといった,とてもありきたりのような,しかし18年目を迎えてもなおつきない学びの数々に,実践するものとしてあらためて驚きを感じるほどである.

 とかく,競技の専門性が高くなればなるほど,いわゆる紋切り型の思考性が高まる傾向が見られるのは一般的のようである.しかしながら,専門外の競技の視点には思いもよらぬ発想が見られる.例えばハンドボールのシュートブロックとバレーボールのブロック行為のような類似性の高い事象同士においても,異なる戦術性が見られ,そこから思わぬヒントを得るようなことも,しばしばであるかのように感じられる.

 以上のような背景から,ボールゲームのチーム作りにおいて,我々が取り組んできた“スポーツ戦術プロジェクト”のような競技間連携等で得られる知見などを活用し,あらためて戦略構想構築の幅を拡大できる可能性を検討する価値について触れ,あらたなディスカッションの足掛かりとして提案したい.

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