3月1日(土)10時30分〜11時30分

バスケットボールにおけるトレーニング科学の研究と実践

―ハンドボールへの応用可能性を考える−

東海大学体育学部 小山孟志

トレーニング計画を立案する際には,試合中の負荷を正確に理解することが第一のステップである.その負荷を基準とし,それと同等またはそれ以上の負荷でトレーニングを行うことで,身体の適応を促すことが可能となる.発表者はこれまでに日本バスケットボール協会の専任ストレングス&コンディショニングコーチとして国際試合に携わった経験を持つ.その中で,日本国内の試合ではあまり見られない激しい動き,特に身体接触を伴う高強度プレーが頻繁に見られた.これらにより体力が消耗し,「フィジカル面の弱さが課題」と指摘される状況を目の当たりにした.しかし,体格や体力の優位性については,何を基準に評価すべきかが明確に定義されておらず,その定量化の方法についても学術的に未整備な領域であった.そこで発表者は,他競技の取り組みを参考にしながら,フィジカル面の課題解決に向けて様々なアプローチを試みてきた.

本セミナーでは,バスケットボールの試合負荷を測る研究,フィジカル面の基準値設定およびトレーニングマネジメントの具体的な事例を紹介する.これを基にハンドボールへの応用可能性について参加者と共に議論を深めることを目指す.本セミナーを通じて,トレーニング科学の知見を拡充するとともに,競技間連携の重要性が示せれば幸いである.

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